ランニングの着地って気にするべきか?メリットデメリットからあなたに合った方法を紹介
ランニングの着地「つま先着地」「かかと着地」「フラット着地」それぞれメリット、デメリットがあります。理想はフラット着地です。
何も考えずに走ったらかかと着地だった、インターネットでいろんな方法があるみたいだけどどれがいいのかな?
ランニングの着地については3つの方法があります。それぞれ特徴があるけど初心者はかかと着地か、フラット着地がおすすめ。ケガや疲れやすさの原因にもなるからしっかり理解しておきましょう。
ランニングを続けていくと、疲れや関節痛、そしてケガなどのトラブルが出てきやすくなります。
実はこのトラブルはランニングの走り方、特に着地の方法によって随分と変わってくることが分かっています。
初心者のときはどうしてもこの着地についてそこまで意識がありませんが、ケガやランニングの疲れや関節痛を何とかしたいと思ったときに改善してみてはいかがでしょうか?
そのためにランニングの着地についての考察とお勧めの着地方法について紹介します。
走るときの着地によるメリット・デメリット
ランニングの着地が悪いと何がいけないのか?
ランニングの着地衝撃による膝や足の裏の痛みの原因になる
いままで走るときの足の着地について特に考えたことがなかった方からすれば「着地にそこまで気にする必要があるの?」と思うかもしれません。
だけど実際に走り出してから様々な足のケガやトラブルに遭遇すると、その原因が実は着地に影響があるという場合もあります。
ランニングで着地するときに働く筋肉は足の裏から膝の下まで続いていて、イメージ的に一本のゴムのような筋肉でできています。
ランニングで着地をするたび衝撃を受けるので、筋肉がピンと張るので負担がかかってしまいます。
筋肉が疲労することで、疲れやすくなったり、ケガをしてしまいやすいのです。
特に、膝を伸ばすと痛い、着地をするたびに膝や足の裏が痛いという状態になりやすいです。
ではランニングで足を着地方法について3つ解説していきます。
現在のあなたのランニングでの着地はどれでしょう?
つまさきから着地をする
マラソンの世界記録保持者やトップランナーに多い着地方法がこのつまさきからの着地方法です。
つま先着地は技術的な話になりますが、地面と足が設置する面積がすくないため摩擦が少なくて速く走れるといわれていてメリットといえます。
しかし、実際につまさき着地で歩くのは、それ相応の筋力が必要ですし、足の指まわりには細かい骨や筋肉で構成されているため筋膜炎や炎症を起こしやすいので注意が必要です。
かかとから着地する
日本人だけでなく、ランニングをしている方の足の着地で一番多いのがこのかかと着地です。
かかとは角質で覆われていますので、着地のときの足の衝撃を受け止めやすくしてくれるためケガをしにくい着地方法というのがメリットです。
デメリットとして技術論的になりますが、かかと着地の場合はどうしても着地時間や接地面積が長くなってしまいます。
そうなるとスピードを出して走っていても着地時間や面積が長いことでブレーキとなってしまいやすいということです。
足全体で着地する
最近人気の着地で足の裏全体で着地をする方法をフラット着地と呼ばれています。
フラット着地はかかとやつま先と違って、着地のときの筋肉がふくらはぎや太ももを使わず、お尻の筋肉を使うため疲労感が少ないためスタミナを維持できる着地方法です。
イメージ的には足を着地するときに真下に足を置くという感じです。
デメリットとしては着地が真下になるので歩幅が伸びないため、同じ距離でも歩数が多くなってしまうこと。
そしてフラット着地になると、足の裏の筋肉が伸びてしまいやすいため、足底筋膜炎になりやすいためクッション性能のいいランニングシューズを履いた方がいいです。
あなたがどの着地方法で走っているのか見分ける方法
あなたがどの着地方法で走っているのかを見分ける方法を紹介します。
一番簡単にはっきりわかるのが、あなたが走っている場面をスマートフォンなどの動画で撮影することです。
動画撮影をすることで設置方法もわかるし、ランニングフォームなどもチェックできるためおすすめです。
誰かにお願いできる人がいれば簡単だし、お願いする人がいなくてもどこかに設置して撮影するという方法があります。その場合には紛失や盗難に注意してくださいね。
その他の方法としては実際にはいているランニングシューズの底を見るということです。
ソール(かかと)部分のみ削れていたらかかと接地だし、母指球のあたりや中心部から薄くなっていたらフラット着地です。
ランニング初心者におすすめの理想の着地方法は?
ランニング初心者におすすめ走法は、かかと着地とフラット着地
初心者におすすめする理想のランニングの着地方法は、かかと着地かフラット着地といえます。
そのなかでもまだまだ走って間もない場合や、5㎞の距離を走ると疲れてしまうようでは筋力が弱いため、かかと着地をおすすめします。
かかと着地を初心者の方にオススメする一番の理由はケガをしにくいということです。
かかと着地にすれば、膝が伸びきっていない状態で自然と地面に着地するので膝を痛めにくいという大きなメリットがあります。
もし走っていてよく膝が痛くなる、膝を伸ばすと痛いという場合には、かかとでの着地をおすすめします。
またフラット着地は同じ距離を走っていても疲れにくく長い距離を走れるという大きなメリットがあります。
しっかりとしたランニングシューズを購入すれば足裏全体への衝撃も緩和されるのでケガの心配も少なくなります。
またかかと着地と比較しても接地面にかたよりがないためランニングシューズの底部分を綺麗に使えるということです。
かかと着地だとどうしてもかかと部分だかがすり減ってしまいランニングシューズの寿命を短くしてしまいやすいので経済的にもフラット着地がおすすめです。
まとめ
ランニングでの着地はついつい無意識になってしまいがちですが着地方法によってさまざまな効果があるため知っておいて損はありません。
今回は、つまさき着地、かかと着地、フラット着地を紹介しました。
初心者の方にはケガの予防や疲れにくさから、かかと着地またはフラット着地をお勧めします。
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