足の裏が痛くて歩くのがつらい足底筋膜炎、足底腱膜炎の原因と治療

足の裏が痛くて歩くのがつらい足底筋膜炎、足底腱膜炎の原因と治療

ランニング中におこる歩けないほどの足裏の痛み、一度なると再発もしやすいこまった障害です

足の裏が痛くて歩くのがつらい足底筋膜炎、足底腱膜炎の原因と治療

 

ランニング中に突然足の裏に激痛が走って、走るどころか歩くのさえもつらくなったことはありませんか?

 

この足の裏の痛みを足底筋膜炎、足底腱膜炎といいます。

 

ランナーに特に起きやすい怪我で一度なってしまうと再発する可能性もあるちょっとやっかいなランニング障害です。

 

足底筋膜炎、足底腱膜炎になる原因は?

足底筋膜炎、足底腱膜炎になる原因は?

 

足の裏の土踏まず部分は少しくぼんでいますよね?

 

このくぼみやアーチを作ってくれているのが足底筋(腱)膜といいます。

 

ランニングやマラソンを走ると何万歩、何十万歩と地面を蹴ることになりますが、そのたびにこの足底筋膜がアーチがつぶれてしまいます。

 

このアーチが潰れるということは足底筋膜が伸びてしまうことになり炎症が起きてしまうのです。

 

イメージ的には輪ゴムを引っ張りすぎて伸びてしまった状態です。

 

この足底筋膜に炎症が起きると、歩くだけでも強い痛みがでてしまうのです。

 

 

 

足底筋膜炎、足底腱膜炎の危険サインは起床時?

 

足底筋膜炎は突然強い痛みが発生してつらい思いをしてしまうランナーが多いのですが、実は前兆ともいえる症状があります。

 

その前兆症状とは朝の起床時の一歩目のときです。

 

 

足底筋膜炎は足の裏に体重がかかったときに強い痛みが発生してしまうのですが、とくに起床時の一歩目にこの痛みや違和感が起こりやすく前兆症状であるといわれています。

 

なんとなく前日に走りこんだり、頑張りすぎて走ったからと筋肉痛と勘違いしやすいこともありますが、もしこの記事を読まれたのであればそれがもしかすると足底筋膜炎かも?と気づくきっかけになります。

 

足底筋膜炎になると治療時間もかなり長くなってしまうため、一度なるとなかなか走れなくなりますので出来る限り前兆症状で気づくことが出来たなら対策を進めていきたいものです。

 

 

 

足底筋膜炎、足底腱膜炎の治療、対策方法について

 

足底筋膜炎の治療といえば第一選択肢として、足底筋膜の炎症と、緊張を取り除くことが大事です。

 

炎症を取り除く方法としてアイシング、ストレッチをおこなって痛くない程度に足底筋膜を伸ばしましょう。

 

 

足底筋膜炎は一度なってしまうと最低でも2~3週間程度は安静が必要になります。

 

だからマラソン完走を目標としている初心者ランナーの方はこの休養期間にやる気が落ちてしまったり、せっかくできた運動習慣がなくなってしまったりとマイナスな面ばかりです。

 

 

足底筋膜炎、足底腱膜炎にならないようにするためには?

足底筋膜炎、足底腱膜炎にならないようにするためには?

 

できることであれば足底筋膜炎、足底腱膜炎になりたくないのが正直なところですが、ランニング障害としておこりやすい怪我のひとつでもあるので完全に防ぐことが難しいです。

 

しかし足底筋膜を強くすることで、何もしないよりは足底筋膜炎になりにくくなります。

 

そのためのタオルギャザーという足の指のトレーニングを紹介しましょう。

 

 

タオルギャザーの方法は簡単でタオルを足の指でたぐり寄せるだけです。

 

タオルギャザーを実際にしてみると分かりますが、足の裏に負担がかかります。

 

ここが足底筋膜になります。

 

この運動を日ごろから行うことで足底筋膜はしなやかに強くなるので炎症を起こしにくくケガをしにくくなります。

 

実際にこのタオルギャザーはベテランランナーやプロ選手でも日ごろから取り入れているメニューです。

 

これからわかることとして、足底筋膜炎は初心者だけでなく、走る人すべてにおこりやすいランニング障害であるということですね。

 

 

ランニングソックスで足底筋膜炎予防にもなる

 

ランニングソックスはふつうの靴下とは違い、足底筋膜を引き上げてくれる効果がありますので、はいているだけで足底筋膜炎の予防をしてくれています。

 

その他にもランニングソックスはランナーにとって嬉しい効果があります。

 

ランニングソックスについては以下の記事で紹介しています。

 

ランニングソックスは神アイテム!効果と選び方

 

まとめ

足底筋膜炎、足底腱膜炎は初心者だけではなく、ベテラン市民ランナー、プロ選手も起こしてしまいやすいランニング障害です。

 

足底筋膜炎は足の裏に強い痛みを感じ、歩くこともつらくなります。

 

また一度なってしまうと炎症が引くまでに2週間から3週間必要になります。

 

出来る限りならないようにするのが一番ですが、対策としてタオルギャザー運動をおこなうことで足底筋膜が強くなるため物理的に鍛えることも可能です。

 


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