市民ランナーに実は多い隠れ貧血の原因と改善方法
ランニングをするだけで気づかずに貧血になるって知っていましたか?貧血になるとランニングのパフォーマンスも落ちるため改善が必要です。
貧血というと女性に多いイメージがありますが、実は男性でランニングをしている市民ランナーにも貧血が多いことが分かっています。
この市民ランナーに多い「隠れ貧血」ともいえる原因と貧血の改善方法について紹介します。
なぜ市民ランナーに貧血が多いの?原因は?
市民ランナーが貧血を起こしやすい原因について知っておきましょう。
貧血とは、血液内のヘモグロビン濃度で判定できますが、具体的に知るには健康診断や献血などで採血をする必要があります。
またここ最近ではランニングイベントなどで採血をしないでもヘモグロビン濃度がわかる器具で測定してもらうことができます。
基本的に貧血と診断されるのはヘモグロビン濃度を指標としていて健康診断などの採血結果ではヘモグロビン濃度やHbと記載されています。
ちなみにヘモグロビン濃度(Hb)の基準値は、
- 男性13.0~16.6g/dl
- 女性11.4~14.6g/dl
となっています。もし最近の健康診断や献血での結果をお持ちでしたら確認されてみるといいでしょう。
ではマラソンや市民ランナーが貧血を起こす原因についてお話しします。
ランニングにより赤血球が破壊される
じつはランニングをすることで赤血球が破壊されているのを知っていますか?
なぜ赤血球が壊れるのかというとランニングで地面を蹴ったときにかかとが潰れて一緒に赤血球も壊れているのです。
これはランニングやマラソンだからだけではなく、スポーツ全般にいえることでもあります。
栄養摂取の問題、鉄分の不足した食事
どうしても鉄分の多い食事をとれなかったり、偏った食事ではランナーにとって必要な鉄分やたんぱく質が不足します。
また体質的に鉄分の吸収力が弱い方もいます。
発汗などで失われる
マラソンに出場したり、ランニングをすると汗をいっぱいかきますよね。
この汗には水分だけではなく、ミネラルも含まれていてもちろん鉄分も入っています。
とくに汗かきの方は鉄分を汗と一緒にだしやすいという傾向もあります。
また女性の場合は生理での経血量が増えることによって鉄分や貧血が強まることも多々あります。
ランナーにとって貧血はなぜだめなのか?
いつものように走れない、息苦しさが強くなったら貧血かも?
貧血になるとめまいとか立ちくらみを起こすイメージがありますが、マラソンやランニングで心配なのが酸素不足でパワーダウンしてしまうということです。
ヘモグロビンは酸素を運んでくれる仕事をしているので、減ってしまうことで酸素の必要な量が供給されなくなってしまいます。
そうすると息苦しさを感じたり、いつもに比べて走れないという状態になっています。
その他にも手足がしびれた感じや、疲労感、めまい、立ちくらみが起きると貧血は悪化している可能性があります。
なんとなくいつもに比べておかしいなと思ったときはやはり身体の中で異常が起きている可能性があります。
市民ランナーが貧血を改善する方法は?
まず最初に、貧血を改善させる方法としてよく勘違いされることで鉄分をとれば治ると思われている方が多いのですがこれは間違いです。
たしかに貧血には鉄分というイメージですが、そのほかにも亜鉛や銅も必要になります。
また、鉄分の吸収力を上げるためにはビタミンCも必要となることから総合的にバランスのいい食事をとっていく必要があります。
そのほかにも大事なこととして睡眠時間を多くとりましょう。
私たちは寝ているときに体に必要な成分を取り込んだり、メンテナンスをしているので睡眠時間の確保が必要です。
また睡眠により疲労の回復もできるのでよりからだのコンディションを整えるのに最適です。
まとめ
貧血は女性だけがなりやすいのではなく、市民ランナー全般または運動をしているひとになりやすいといえます。
誰にでも貧血になるということを知っておいてください。
マラソン大会前に頑張って練習して貧血が進んで本番全く走れなかったというベテラン市民ランナーも多いので、まずは栄養補給と疲労回復を行っていきたいですね。
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